子供のための知育を探求しているryuです!
子育ては褒めるといいよ~とよく聞きますよね。
育児本でも「ほめる」という見出しをよく見かけます。
でも、一体なぜ褒めることがフォーカスされるのでしょうか??
その理由と、褒めることよりも大切なことについてまとめました。
褒めることがフォーカスされる理由
なぜ「褒める」ことがフォーカスされるのでしょうか。
「そりゃあ、褒めることが育児・教育にとって良いからでしょ!」
と言われるかもしれませんね。
それもあると思いますが、私は「褒める」が「怒る/叱る」の対局にあるからだと考えています。
人間は、感情的になるとどうしても怒りを感じてしまいます。
訓練である程度抑えることは出来ますが、人間に感情がある以上、感じるのは仕方がありません。
そのため、全然思い通りにならない子供に対しては特に怒りを感じますが、それは当然と言えます。
(なお、怒りを感じることを否定するのは自分を否定することになり、ものすごいストレスとなりますので認めた方がいいです)
しかし、怒ってしまうと、相手は傷つくし、自分も気分は晴れないしと、良いことありません。
そして、怒られた子供は委縮してチャレンジ精神を失い、指示待ち人間になってしまうかもしれません。
このような流れから、「じゃあ、怒るのをやめよう!子供が委縮せずのびのび成長するよう褒めよう!」
(あと、アメリカで流行っているし)
という方向性になったのではないかと考えます。
要するに、「今まではみんな子供に対して怒り過ぎだったから、次は褒めてみよう」ということかと思います。
でも、「褒める」にフォーカスするのは違和感があります。
別記事でも書きましたが、「褒める」は手段であって目的ではありません。
「褒める」も「怒る/叱る」も同じコミュニケーション手段です。
どちらが良いかはシーンによって変わるはずです。
褒めることよりも大切にしたいこと
私は子供を良く褒めます。
一方で、子供に対して良く驚き、良く悲しみ、そして怒ります。
私が大切にしているのは、子供を一人の人間として真剣に接すること。
子供という未熟な存在が、何か出来たら褒める。
びっくりすることがあれば、驚く。
子供が泣いていたら一緒に悲しみ、危険なことをしたら怒る。
大切なのは、「褒める」などのコミュニケーション手段自体ではなく、コミュニケーションの取り方だと思います。
子供にとって、親は安心できる場所です。
親は子供に安心感を与えるために、共感するようなコミュニケーションの取り方を意識する必要があります。
でも、実際これがなかなか難しい…
忙しくてつい片手間で育児をしてしまうと、表面上のリアクションしか出来ずに、子供が不安に感じてしまいます。
子供は、親の表情や口調、リアクションを見ていろいろ学びます。
親が子供を片手間で見ていても、子供は親をいつも真剣に見ています。
忙しい毎日の中で「毎回」とはいきませんが、出来る限り、子供が何かをしたら10秒でいいから手を止めて、子供と話をしてあげましょう。
一人の人間として、真剣に接してあげましょう。
知育を意識した褒め方、驚き方、泣き方、怒り方
さて、子供との日常において、普通に接するだけでなく、知育という要素を入れたいですよね。
ここでは、私が実践している知育に繋がる接し方をご紹介します。
私には、現在5歳と2歳の娘がいますが、二人に対して、「子供目線での声掛け」をしています。
どういうことかと言うと、
- 褒めるときは、「出来たの?すごいね!よかったね!」
- 驚くときは、「今のびっくりしたな!」
- 悲しむときは、「悲しいなぁ。悔しいなぁ。」
- 怒るときは、「(冷静に)○○ちゃん泣いてるよ…悲しいのかな。どうする?」
わかりますでしょうか。
子供が感じている(はずの)気持ちを代弁してあげています。
褒めるときは、「うれしい」「よかった」という気持ちを認識させる。
驚くときは、「びっくりした」という気持ち、悲しむときは、「悲しい」「悔しい」という気持ち。
そして、怒るときは、「自分または相手がどう感じているか」を伝えます。
なぜこれを意識して伝えるかと言うと、子供は、まだ自分自身を客観的に見ることが出来ないからです。
何か起こった時に、自分がどう感じているのかを理解できず、整理出来ないのです。
(頭が真っ白になったり、混乱したりします)
そのため、「今の感情はこうだよ」と言葉で伝えることで、子供も徐々に認識出来るようになります。
そして、いずれは自分だけでなく、相手がどう感じているかを理解出来るようになります。
何事もまずは知ることから始まります。
言葉やモノの名前だけでなく、感情も教えていきましょう。
まとめ:【なぜ褒める?】「褒める」ことよりも大切なこと!
育児の大きなトレンドである「褒める」についてまとめました。
なぜ「褒める」がフォーカスされているかというと、私は「怒る/叱る」に偏っていた過去から、今は「褒める」に偏っているだけと考えています。
どちらもコミュニケーション手段の一つ。
大切なのはコミュニケーションの取り方であると考えています。
具体的には、子供を一人の人間として真剣に接すこと。
「褒める」「怒る/叱る」「驚く」「悲しむ」などのコミュニケーション手段を組み合わせて、子供に共感するような接し方が大切です。
私は、褒めることは素晴らしい手段だと思っています。
一方で、褒めるを多用すると、子供を弱体化させる毒にもなりえると思っています。
それがたとえ、どんな褒め方であっても。
栄養にせよ思想にせよ、偏るのは良くないです。
バランスの良い育児/知育をしていきましょう。
「褒める」については別の記事でもまとめています。