子供の知能(才能)をほめるのはダメなのか?

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育児論育児雑学

ネットサーフィンをしていたら、以下の記事を見つけました。

子供の知能をほめると成績が下がる驚くべき理由
1998年に、スタンフォード大学心理学教授のキャロル・ドゥエックは研究者仲間とともに、5年生400人に単純な問題を解かせた。そのあとで、それぞれの生徒に点数をつけて、あるものを与えた。ちょっとしたほめ言葉だ…

読んでみて、なるほど!と思いましたね。

確かに、無意識に知能(才能)をほめていたかも…

一方で、記事を鵜吞みにせず、反対の意見を考えることも大切です。

良い面、悪い面の両方を考えていこう。

注意点

引用記事の見出しは「知能」とありますが、記事の後半から「才能」に置き換わっています。
(書籍を引用したいからだろうか…)
ただ、記事の内容としても「才能」という表現の方が合っていると思いますので、この記事でも「才能」として扱っていきます。

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子供の才能をほめてはダメな理由

記事内にまとめられてはいますが、まずは子供の才能をほめてはダメな理由からです。

才能をほめられると、

  • 「できた」という結果がほめられたことになり、「できない」ことを避けるようになる
  • そのため、難しいことへのチャレンジよりも、簡単なことをして「できた」を作り出す
  • すると、不思議なことに、元々できていたことが、できなくなっていく…

このようなところでしょうか。

記事内の言葉を引用すると「真の学習を避けて、簡単な課題達成を求めるよう促してしまう」ということでしょう。

要するに、成長しないってことですね。
なるほど、わかります。

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子供は大人にほめられたい

記事を読んでいて、「そもそも子供は大人にほめられたい」ということが根本になっているなと感じました。

いわゆる、「承認欲求」ですね。

今回の実験では、才能をほめられた子供は、ほめられ続けるために才能を発揮し続けようとします。

そのために、簡単な道(簡単なテスト)を選んだのだと思います。

一方で、努力をほめられた子供は、ほめられ続けるためにがんばろうとします。

難しいテストを選んだ理由はわかりませんが、「がんばる」という行為を続けたのだと思います。

親が何をほめるかによって、子供の行動が変わってくるんですねぇ。

才能をほめることによる良い影響

ここからが本番です。

じゃあ、才能をほめることはダメなのか…

と言うと、そうでもないと思います。

周囲から才能をほめられたとしましょう。どう思いますか?

「そ、そんなことないよ」と言いながら、内心「え、そうかな。才能あるのかな…」と思いませんか。
はい、私です。

一体これの何が良いのかというと、「自身の才能を認識できる」という点がすばらしいのです。

人間は、短所には敏感で認識しやすいのですが、長所には意外と気が付かないものです。
それは、人間は本来ネガティブ思考をする生き物だからです。
(楽観主義では生き残れませんからね)

才能を認識すると、その才能を更に伸ばそうとしたり、他方に活かそうとします。

良い効果ですよね。

(私の大好きな)漫画の「ジョジョの奇妙な冒険」に登場するDIOという敵がいるのですが、最初は自分の能力(才能)を自覚していませんでした。

しかし、エンヤ婆という老人に以下のことを言われ、どんどん能力を開花させていきました。

「もっと!もっと!静止した時の中を動けると思いなしゃれッ!空気を吸って吐くことのように!HBの鉛筆をベキッ!とへし折ることと同じようにッ、できて当然と思うことですじゃ!大切なのは「認識」することですじゃ!」

ジョジョの奇妙な冒険

HPの鉛筆をへし折ることが当然かはさておき、すばらしい名言です。

認識することが更なる高みを目指すキッカケになります。

努力と才能は比較できない?

努力と才能について、もう少し考えてみます。

才能とは「うまくできる能力」のことです。

生まれ持った能力だけでなく、後から努力して身につけた能力も、才能です。

努力というプロセスを経て、才能という結果を生み出す

努力は「プロセス」、才能は「結果」という関係なんです。

これを見ると、努力と才能はつながっており、どちらも成長するためには大切な要素です。

努力の方が良くて、才能の方が悪い…というわけではないと思います。

才能はほめるべきか?

結局、才能はほめてもいいの?悪いの?と思いますよね。

私は、才能はほめてもいいと思います。

ただし、才能だけではなく、努力とセットでほめます。

子供は、努力をほめられることで一層努力し、才能をほめられることでまた結果を出そうと努力する。

このサイクルが最もいいんじゃないかなと思います。

そのためには、努力と才能の両方をほめることが大切です。

テストで良い点を取ったり、上手に絵が描けた!と思ったとき、誰かにほめられたいと思うじゃないですか。

子供の承認欲求を満たすためにも、才能もほめてあげたいですね。

でも、才能ばっかりほめるのはNGだよってことで、まとめたいと思います。

結局は、何事もバランスが大切なんだなぁと思いますね。

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