子供のための知育を探求しているryuです!
「褒める育児」
良い響きですよね。
2000年代からブームとなり、本もいっぱい出ています。
しかし、今ではデメリットが語られることも増えています。
どうしたらいいのか??
見ていきましょう。
褒めるのは良いことなの?悪いことなの?
さっそくですが、結論です。
褒めるのは良いことでもあり、悪いことでもある。
「褒める」とは手段であって目的ではないからだ。
「とりあえず褒める」みたいな感じで、褒めることを目的にしてしまってはダメということです。
まずは、褒めることの良い点と悪い点をみていきましょう。
褒めることの良い点と悪い点
褒めることの良い点を見ていきます。
子供は、褒められると「認められた!」と感じ自己肯定感が増します。
そして、次もがんばろうとモチベーションが上がります。
そして、親も子もお互いにいい気分になります。
ノンストレスですよね。
一方で、褒めることの悪い点も見ていきましょう。
- 褒められることが目的になり、出来ることしかしなくなる(チャレンジ精神の欠如)
- いざ叱られると、耐えられない(忍耐力の低下)
さっきとは反対に、「むしろ自己肯定感が下がる」とも言われています。
褒められることに慣れると、失敗を受け入れることが難しくなり、激しく落ち込むからですね。
褒められた直後は自己肯定感が増しますが、長期的には自己肯定感が下がる可能性があるということですね。
結局、使い方の次第なのです。
「褒める」とは道具であり、ただのコミュニケーション手段なのですから。
良いように使えば有益だし、悪い使い方をすれば逆効果。
当然ですよね。
褒める際の2つのポイント
じゃあどう褒めたらいいんだ??
褒め方の本にもいろいろ書かれているとは思いますが、私が最も意識しているポイントは以下の2点です。
結果ではなくプロセス(行動)を褒める
出来たことなどの結果を褒めてしまうと、出来ることしかしなくなりますが、努力などのプロセスを褒めると、褒められるために努力するようになります。
私の5歳の娘が、「運動会でかけっこに負けてもお寿司買ってくれる?」と言ってきたので、「じゃあ、がんばったらお寿司食べようか」と言ったら、一生懸命がんばっていましたね。
(ちゃんとお寿司買ってあげました)
こうすることで、「がんばるのは良いことなんだ」という自覚が生まれるんだと思います。
これなら、出来ることだけをやろうとは思わず、チャレンジ精神が欠如しません。
なお、努力は遺伝するなんて言われますが、100%遺伝ではありませんし、ある程度の努力は訓練で可能になります。
『天才とは努力する凡才のことである。』と言いますしね。
(アインシュタインの名言)
褒めるかどうかは子供(相手)基準で決める
当然、大人ベースで考えたら、子供が出来たことなんてほとんど褒められないですよね。
「子供基準で褒めてるよ」と言う人が多いと思いますが、実はとっても難しいことなんです…
自分の子供がどんなことが出来たらすごくて、どんなことなら普通かがわからないと、適切に褒められないからです。
これは、普段から観察していないとわかりません。
だから、とりあえず褒めてしまったり、出来ても褒められなかったりしてしまうのです。
そのため、まずは自分の子供を観察して知りましょう。
そして、ちゃんと褒めるべき時に褒めてあげましょう。
適切に褒めることで、子供が褒められることに慣れ過ぎず、忍耐力の低下が防げるかもしれません。
なお、子供を観察することの重要性については、以下の記事でも書いています。
まとめ:【育児】「褒める」のは良いこと?悪いこと?
今回は、「褒める」が良いことなのか?悪いことなのか?についてまとめてみました。
褒めるのは良いことでもあり、悪いことでもあります。
「褒める」とは、手段であって目的ではないからです。
褒めるには、良い点も悪い点もあり、使い方により効果が変わります。
私が最も気をつけているのは、
- 褒める時は結果ではなくプロセス(行動)を褒める
- 褒めるかどうかは子供(相手)基準で決める
です。
プロセスを褒めることで、子供はそのプロセス(行動)をもっとやろうとします。
それが努力だったり忍耐だったりすると、良い方向に成長しますよね。
一方、子供基準で褒めるかどうかを決めるには、普段から子供を観察して知っておく必要があります。
そうでないと、褒めるべき事案なのかわからず、とりあえず褒めちゃったりしますからね。
次回は、「褒めるよりも大切なこと」について書きたいと思います。